初夏を瓶に閉じ込めて。梅の収穫と梅仕事。
梅雨が明ける頃、実家の梅の木には、丸々と実ったたくさんの果実が顔を覗かせていました。
毎年この季節が巡ってくると始まるのが、梅の収穫と季節の「梅仕事」です。

収穫と手仕事のひととき
たわわに実った梅を、今年も家族で収穫しました。
昨年1年ほどカナダに住んでいたので、私にとっては久しぶりの行事です。
手が届くところはひとつひとつ手で摘み取り、高い枝にある梅は、棒で枝を叩いて地面に落としていきます。
あらかじめ敷いておいたビニールシートの上に、ぽろぽろと音を立てて落ちてくる梅をみんなで拾い集める賑やかな時間。たまに上から落ちてきた梅が直撃して「痛い!」と笑い合うのも、我が家ならではの恒例行事です。
摘み取った青梅や、少し黄色く熟した梅からは、まるで桃のような甘く芳醇な香りがふわりと漂ってきます。そのままかじっても甘くないのに、なんとも不思議で愛おしい香りです。
今年はありがたいことに、たくさんの実りを収穫することができました。

手仕事の喜びと、自家製梅シロップ
収穫した梅を使って、今年はカリカリ梅や梅干し、そして梅シロップを作りました。
中でも梅シロップは、仕込んでからすぐに楽しめるおすすめの手仕事です。
材料はとてもシンプルで、梅と氷砂糖、そしてはちみつだけ。素材が良いからこそ、シンプルでもとびきり美味しく仕上がります。
じっくりとエキスを抽出し、仕上げに実を煮込んでつくったシロップ。シュワっと弾ける炭酸で割れば、暑い夏を爽やかに吹き飛ばしてくれる「梅ソーダ」の完成です。シロップと一緒にじっくり煮込んだ梅の実も、甘酸っぱくふっくらとしていて絶品なんです。

おわりに
みんなでワイワイと声を掛け合いながら収穫する時間。
持ち帰った梅と向き合い、黙々とヘタを取り除いていく静かな作業。
そして、シロップを煮込みながら「美味しくできたかな」と完成を楽しみに待つ時間。
木の上の実りを自分の手で収穫し、味わうところまで丁寧に時間をかけることには、日常を少し特別にしてくれる楽しさがあります。
真庭の豊かな季節の移ろいを感じながら、自分の手を動かし、旬の恵みを味わう。
そんな何気なくも贅沢なひとときを、大切に重ねていきたいと思います。
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